栖園「琥珀流し」夏~秋
京都らしい京町家の風情ただよう甘味処[大極殿本舗六角店 栖園]、通称[栖園(せいえん)]は、地下鉄烏丸線の四条駅と烏丸御池駅が最寄駅。
地図を頼りに六角通を歩いてみてください。こんな暖簾のかかったお店が見えてきますよ。
https://kyo-miori.jp/20161209-2/
昨年12月のきょうと彩四季ブログでは、冬場の[琥珀流し]をご紹介しましたが、今回は夏~秋の[琥珀流し]をご案内します。(^^)
先ほど、味わって来たばかりの7月の琥珀流しは[ペパーミント蜜のサイダー添え]でした。
3~4年いただいていますが、以前より緑色を帯びたような印象を受けました。お味は変わりなく、琥珀流しのユルユル透明な寒天(通称:腰抜けの寒天)に、翡翠の色にも似たペパーミントゼリーが見え隠れ。
この度の発見は‥‥ サイダーで喉をうるおしながらペパーミント味の琥珀流しをいただくものと思っておりましたら、どうやらサイダーは琥珀流しにかけていただく食べ方もあるそうです♡
サイダーのシュワシュワが、口の中で琥珀流しを泳がす感じとでも言いましょうか、あいにくの曇り空にも関わらず、スーッと爽やかな涼を運んでくれました。
大納言あずきの小椀ぜんざい、私はよくセットにしていただいております。
粒のしっかりした丹波大納言にも関わらず、皮残りしないように薄く、しかし破けることなく均一な茹で加減‥‥ 和菓子の職人さんが、手間を惜しまず作られたのだろうなと感じます。
塩昆布まじりの落雁を箸休めに、甘さとスッキリを交互にいただく。あぁ、何ともしあわせな時間です。
ペパーミントのお味は、7月31日までしか味わうことができません。
8月に入ったら、次は[ひやし飴の蜜]が登場します。ひやし飴のあの甘生姜味が、透明な琥珀流しをひたし、小金色の生姜の粒ツブがトッピングに‥‥ 思い出すだけでもう、口の中が冷やし飴!
そして9月は、ルビー色が鮮やかな[ぶどう蜜]。こちらも、一度は味わってほしい大人の味(^^)。ルビー色にのるマスカット色の干しぶどうが目に麗しく、食べ進めるうちに、ユルユルゆらゆらに‥‥
10月は[小豆の蜜]に栗が添えられます。
11月は[柿の蜜]。これ用にわざわざ熟した柿を使われているのではないかと拝察しています。
そうこうしてる間に、12月の[黒豆と黒蜜]で一年の締めくくりです。
本日もお客さまが数組順番待ちしておられ、午後2時台で私が呼ばれるまで30分待ちでした。その時間帯は混む時間帯です。午前中か夕方に訪れるのが良さそうです。しかし、喫茶は17時までです。その前に滑り込んでください。
[琥珀流し]以外にも今の季節は[かき氷]が人気のようです。
栖園の奥さまに、蜜のことや豆の茹で方など、お訊ねするのが好きです。混んでいない時ですと、京の老舗和菓子屋さんならではのお話が聞けるかも‥‥(^^)
◆◇ 大極殿本舗六角店 甘味処 栖園 ◇◆
京都市中京区六角通高倉東入 TEL 075-221-3311
水曜定休 営 10:00~17:30 L.O. 17:00